平成29年末までに約60万台が市民用に販売され、AEDを使った救命例も確実に増えてきているが、AEDがより一層有効に使用されるためには、地域の住民や救急医療に関わる機関が地域に設置されているAEDの設置場所について知っていることや、AEDが適切に管理されていることが重要です。
日本救急医療財団では厚生労働省からの依頼により、平成19年からAED設置場所検索システムを構築し、AED設置場所に関する情報を公開してきたが活用が不十分な状態でした。
平成25年9月、厚生労働省から日本救急医療財団に対して、地方公共団体が希望した場合にはAEDの設置者の連絡先等ホームページで公表されていない情報を含めて提供するよう指示があり、平成27年6月、AED設置登録情報システム(財団全国AEDマップ)の運用が開始されました。
AED設置登録情報の質を高め、広く活用することで、突然の心停止例の救命率向上を図る。
平成25年当時、すでにAEDマップを作成している地方公共団体等にヒアリングしたところ、AEDマップを所有していない地域が新たなAEDマップを作成することは困難であるとの意見があった。
よって、日本救急医療財団では、地方公共団体にAED設置情報を提供するほかに、登録されている住所情報を地図の位置情報に変換し、二次元情報の地図にAEDの設置状況を表現するいわゆるAEDマップを作成することとした。
AED設置情報を全国一元的に管理できるシステムとなる。地方公共団体等が作成する個別のAEDリストまたはAEDマップにアクセスせずとも、AEDの設置場所を調べることが可能となる。
AED設置登録情報に関する小委員会報告書(11頁9)に基づき、当財団は、今後ともAEDの設置状況、その効果を検証しつつシステムの改善を図ることにより、AEDを用いた病院前救急医療体制が充実することに寄与するために、「財団全国AEDマップ」の運用に関する変更を行うものとする。
精度のランク付けを表示することにより、登録されているAEDが使える状態である確かさを周知できる。
通信指令による口頭指導などAED情報の紹介等の施策を組合せることによって、地域全体の救命率の向上に寄与できる可能性がある。
青色のAEDマークのピンは、『AEDがそこにあり、適切に管理されている』ことを示す最も精度の高い情報が登録されていることを示します。 新規・更新登録時に青色であっても2年、4年、6年を境に青色から黄色、赤色、灰色へと順次変わります。 点検担当者はAEDをしっかりと点検管理するとともに、パッドの使用期限及びバッテリの有効期限を入力することにより精度を維持・回復することができますので、ご協力をお願いします。
P・B入力 \ 設置年月日 | 2年未満 | 2年以上〜4年未満 | 4年以上〜6年未満 |
6年以上
(8年以上は表示削除) |
---|---|---|---|---|
P・B入力あり | 精度A | 精度A | 精度A | 精度A |
P・B入力なし | 精度B | 精度B | 精度C | 精度D |
P=電極パッド、B=バッテリ
登録書の『E.機器メーカー番号』の欄については、設置者の皆様にお渡しするときには記入済となっております。
機器メーカー番号は以下のように割り当てられています。
財団全国AEDマップ パソコンでの推奨使用環境は、
となっております。
パソコン環境として推奨環境を挙げさせていただいておりますが、各パソコンの設定、ネットワーク環境に影響を受ける可能性があるため、動作を保証するものではありません。ご承知おきください。
日本救急医療財団は、一般(企業等含む)からの財団全国AEDマップへのリンクの申し込みを受け付けています。
財団全国AEDマップをスマートフォンなどで簡単にアクセスできるためのQRコードを用意しています。次の画像を読み込むか、ダウンロードをして印刷などにお使いください。
日本救急医療財団は財団全国AEDマップを利用したスマートフォンアプリケーション、「QQMAP」を提供しています。